念願のTPB-80Vを購入した。(2016.6に売却)
84年モデルである。ヘッドのロゴがスパロゴではなく、トラロゴっぽくなっているやつである。
以前からこの下位モデルのTPB-50Vのブラックのベースを持っていたのだが、
カタログで見るとこの80との違いは指板がラウンドであるか、スラブであるかと、ピックアップの違いだけだった。
それなのに当時の価格にして3万円も差があるとは、おかしいと感じていた。
きっとカタログ公開値以上に何かと違いがあるのだろう、きっとそうに違いないと私は思っていた。
TPB-50Vにしてもかなりの良い音で、ネックも素晴らしく、うっすらと虎目も浮き出ているし、見ているとうっとりとしてしまうような出来なのだ。
このTBB-50Vもオークションで2万ちょっとで購入した。大変お買い得なベースであったわけだ。
半年ほど前にそのオークションにメイプルネックのPB80が出品されていた。
保存状態はそれはもう素晴らしく、特にセンの単板ボディの木目のその美しさを伝えるのはオークションの小さい画像1枚でも充分すぎるほどだった。
当然私もそのオークションに参加したわけだが、入札価格が瞬く間に上がるわ上がるわ、
PB-50が2万ちょっとだったことから、予算推定では4万程度かなと思っていたのだが、
終値はそれを大きくオーバーし、6万円後半にはなっていたと思う。
という事で当時はとても手がだせなくて落とせなかったのだが、後になって思えばそのぐらいの価格ならば躊躇するものではなかったなと、後悔しきりであった。
後は、ただ悶々とオークションの新着を眺めている日々を過ごすばかりの日々であった。
ただ出会いというのは不思議なもので、いつも見ていたオークションではなくふと楽器屋さんのネット販売のページにアクセスして見たところ、そこにこのTPB-80Vが出品されていた。しかも一番欲しかったGS(ゴールデンサンバースト)であった。
価格は約6万円と高めではあるが、オークションでもそのぐらいが相場であるし、こういったタマカズが少ないものは競りが高じてもっと高値がついてしまう事もある。
ましてや一度苦い経験をしている後の事である。
その場で購入を決断しない理由などなかった。
本機を手に取って音を出してみたとき、明らかにTPB50よりも深みのある良い音がした。
間違いはなかった。3万円の差の理由がわかった気がした。
おそらく木材もかなりセレクトされたものを使用されているし、入念なつくりなのである。鳴るように設計されてあるのだろう。
それとスラブボードというのも多分に影響があるかもしれない。
Fenderのビンテージと比べてどうなのかはわからないが、絶対値ではかなりいい音のするベースである。