musicmanの廉価版として正式に発売されていたOLPのベースです。
今はOLPというメーカー自体もないようで、(HP等見当たりません)、完全に廃番となってしまったベースですが、
これがなかなか良いのです。

webの評判を見ると、音はそれなりとか値段なりの音等々の記載がありますが、私はそうは思いません。
もちろん本家Musicmanスティングレーの方が全体的なモノは良いでしょうし、使用している木材も段違いです。
本家Musicmanも所有したこともありますし、店頭でも何度か試奏したこともあります。

それと比較しての話ですが、そこまで違いを感じる事はありません。

この個体が当たりなのかもしれませんが、ネックも強くまっすぐですし、音もプリアンプをかましてやれば遜色のない音になると思います。(私はsadowskyのプリアンプを使用していますが、結構相性はいいように感じます)

ネックに関して言えば、うっすら虎杢もでていますし、指板は貼メイプルです。廉価版にしては大変凝った作りかと思います。
(ローズ指板もあるので、おそらくコストや工程を圧縮するためにそうしたのだとは思いますが・・・)
私にはかえってうれしいものでした。

ペグやブリッジは本家のものよりぐっとクオリティの落ちるものですので、そこは残念ですが、ペグの精度も申し分ないですし、軽く回り調整もしやすいです。
ブリッジは本家のものは左右に化粧ネジのようなものがあり、これには本体をざぐって受け側のネジを埋めこなければならないので、そこまでは改造できませんが、(後期タイプは本家と同じようなブリッジがついているようです)ブリッジのせいで音が落ちるという事はないと思います。あったとしてもプリアンプやエコライザーで補える程度のものだと思います。

価格を考えると良くぞここまでいいものを作ってくれたなと正直思います。

色も中古市場に出回ってるものはナチュラル、黒、そしてこのターコイズブルーの順にタマ数が多いようです。

木材自体抜群のものではなく、3Pか4Pなので、見た目的に塗装ありの方が自分は良いです。中でもこのターコイズブルーはメタリックカラーの大変きれいな色で見た目もグッドです。マッチングヘッドでもありますし、ディスプレイとしてもなかなかかっこよいです。

何分安価ですので、コレクションのアイテムとしても素晴らしいものかと思います。ローズ指板のものがオークションででたら必ず落札しようと思っています。
(後日、ローズ指板の後期版を入手しましたが、お世辞にもいいとはいえないものでした。やはりこの個体がアタリなのだと思います)
 

※コントロール部分に手を加えました。
元々はピックアップはパラレル接続で、上下それぞれのピックアップに対してボリュームがついていました。
いわゆるジャズべの配線ですね。

Musicmanもパラレルですが、アクティブです。このOLPはパッシブですから、音が少し迫力不足なところがありました。

そこでロータリースイッチを使い、
シリーズーパラレルータップ1-タップ2

と4段階に切り替えられるようにしました。

シリーズ配線とパラレル配線では全くキャラクター異なり、多彩な音を表現できます。
さらに、タップもスラップの時などパラレルと比較して若干違い、面白い音がでます。

さらにピックアップはダンカンのSMB4Aに変更。1弦の出力の高さも抑えられ、バランスのいい音になりました。
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